Report  2020


2/28 フォレスタの横山慎吾君 故郷グランツにいま帰る(団長:加藤良一)
2/23 イリス合唱祭2020



2/28 フォレスタの横山慎吾君 故郷グランツにいま帰る(団長:加藤良一)
 今から25年前、中学2年生の男の子が男声合唱団コール・グランツに入団してきました。はきはきした明るい性格で、物怖じすることなくすぐにおじさんたちに混じって歌い始めました。それが横山慎吾君、皆から慎ちゃんと呼ばれて可愛がられていました。パートはセカンドテナー、私の隣りで一生懸命歌っていました。その子がいまではBS日テレの歌番組BS日本・こころの歌」(毎週月曜日夜7時)で毎週歌っているのです。

 
フォレスタFORESTAは、女声8名、男声6名で構成しており、メンバーは全員音大卒、誠実で的確な演奏をするコーラスグループです。曲目や演出により、男声・女声・混声と多彩なバリエーションで楽しませてくれます。ただあまり動くことなく歌っているのでちょっと固い雰囲気があるかも知れませんね(';') 日本の風土と文化を歌い継ぐ、というテーマのもとに、絶え間ない研鑽を続けています。(おそらく)年間100回以上に及ぶ地方公演ではテレビの画面とはまたちがった動きのある楽しいステージとしているようです。


 そんな慎ちゃんから1月中旬に電話が掛かってきました。急なはなしですが、フォレスタ友の会の機関誌 『』 で「故郷(ふるさと)に、いま帰る」というメンバー紹介コーナーがあり、2月発行の春号に自分の番が回って来た、自分の合唱人生のスタートは男声合唱団コール・グランツだから、ぜひ取材させてほしいとのことでした。グランツOBとして活躍している慎ちゃんからの頼みとあれば断る理由などありません。
 1月下旬、慎ちゃんがレポーターとカメラマン同伴で練習会場へやって来ました。しかしあれから25年も経っています。慎ちゃんを知るメンバーはめっきり少なくなってしまいました。また、生みの親ともいえる鎌田弘子先生にもぜひお越し頂きたかったのですが、直前に体調を崩されてしまい、やむなく慎ちゃん宛ての手紙を預り、私が代読しました。

         ───────────────────────────
 今日は、本当に久し振りに横山君にお逢いできること、またグランツの方々にもお逢い出来ると楽しみにしておりましたが、生憎、風邪気味で抗生薬を飲んでいる状態です。(……)フォレスタの番組で、横山君の凛々しい姿を見て本当に良かったと深く思います。フォレスタの歌声はとても清潔で誰もが好感を持てるアンサンブルです。あの可愛い少年時代のことも良く思い出します。これからも益々素晴らしい歌を歌い続け全国の方々を喜ばせてください。体に気を付けてご活躍を心より祈っています。ご両親様にもよろしくお伝え下さいませ。
                            横山君・グランツの方々へ   鎌田弘子
         ───────────────────────────

 インタビューでは、昔の面白いエピソードはないかといろいろ聞かれましたたが、そうそう覚えているものではありません。それでも入団してきたときの様子を思い出しながらいくつか話しました。
 1994年、女声合唱団ヴォーチェ・ビアンカ+男声合唱団コール・グランツがジョイントしたした混声合唱団アルス・ノヴァ演奏会の第4ステージ<ディズニー・ファンタジー・ワールド>で、慎ちゃんがドラムを叩いたのはよく印象に残っています。このときは大宮ソニックシティ・大ホール(2500席)がほぼ埋まりました。女声66名、男声34名(なんと34名もいたんです…(';'))、森下翔巧さんと松村佳枝さんによる2台のピアノ、放生敏史さんがサキソフォン、私がフルート、指揮は鎌田弘子先生、振り付けも付いたう賑やかなステージでした。
 第1ステージは女声によるミュージカル曲『オードリー・ヘップバーンの世界』、第2ステージがグランツによる、フランスの詩による男声合唱組曲『月下の一群』、第3ステージに当時埼玉県オペラ協会会長であった持木 弘さんのソロ、そしてフィナーレ『土の歌』ではゲスト指揮者として作曲家の佐藤 眞さんに振って頂くという贅沢なコンサートでした。

 そして、先日フォレスタ友の会の機関誌 『』 春号が送られてきました。慎ちゃんは埼玉県久喜市の生まれ、埼玉県立大宮光陵高校に入ってみたら41人のクラスに男子が2人だったこと、音楽室で一人トランペットを吹いていたり、発声練習をしたり、他の科の学生とバンドを組んだり、音楽と積極的に取り組んでいた青年時代が紹介されていました。

  



 





2/23 イリス合唱祭2020
 久喜市栗橋文化会館イリスホール主催のイリス合唱祭、吹奏楽を含む以下の11団体が出演しました。今年は、1月に発生した新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延が治まらず全国で各種イベントが中止されるなか、無事開催に漕ぎ着けました。

 ・ ヴォーチェ・ビアンカ
 ・ 香日向グリーンエコー
 ・ 久喜紺混声合唱団
 ・ 久喜児童合唱団
 ・ 栗橋吹奏楽団
 ・ コーラス G-クレフ
 ・ 男声合唱団コール・グランツ
 ・ 男声合唱団ひろ・コラリアーず
 ・ ファミーユ・ひろ混声合奏団
 ・ メンネルコールありの実
 ・ 鷲宮公民館コーラス
  
⦿ 男声合唱団コール・グランツ  指揮:笠井利昭
   1.Gaudeamus(ガウデアムス)  ヨーロッパ学生歌
   2.旅立ちの日に  小島 登 作詩/坂本浩美 作曲/井川 (あかし) 合唱編曲


                      (リハーサル室にて)

 イリスホールでは館長が、阿部正志さんから池川美保子さんに交代して初めての合唱祭となりました。男声合唱団コール・グランツでは、2月初旬に入団したばかりの小室照久さん(写真下)のデビューステージとなりました。小室さんは学生時代に歌って以来久し振りの合唱ということでしたが、すぐに溶け込んでしっかり歌ってくれています。今後大いに期待できます☺

 
今回の2曲はともにア・カペラ曲です。「Gaudeamus」はラテン語です。現在、ラテン語が公用語となっている国はバチカン以外ないようですが、それも日常ではほとんど使われないといいます。従って、イタリア人やフランス人の発音、あるいは英語圏の人の発音ではそれぞれけっこう違っているので、どれが正しい発音なのかよく分からないという難しさがあります。取りあえず最大公約数的な発音を選びました。
 余談ですが、医学・自然科学・数学・哲学・工業技術などの専門分野では、世界共通の学名としてラテン語名を付ける伝統が今でもあります。さらに身近なところでは、午前・午後を表す“a.m.”(ante meridiem)、“p.m.”(post meridiem)や、現在新型コロナウイルスで大騒ぎとなっているウイルス・ヴィールス(virus)とかデータ(data)などがラテン語に由来しています。
 「旅立ちの日に」は、埼玉県発祥の曲で、全国的に卒業式などで歌われてきた人気のある曲です。季節柄選曲しました。元々は混声合唱曲でしたが、作曲家の井川さんが埼玉県合唱連盟の求めに応じて男声合唱曲に編曲してくれたものです。通常ならばピアノが奏でる部分も各パートに振っていますので、思いのほか難易度の高い曲となっています。一般に混声の曲を男声に編曲するとそんな傾向があるとは思いますが…。





    BACK NUMBER
  Report 2019

Report 2018

Report 2017

Report 2016

Report 2015

Report 2014

Report 2013

Report 2012

Report 2011

Report 2010

Report 2009

Report 2008

Report 2007

Report 2006

Report 2005

Report 2004

Report 2003

Report 2002



 コール・グランツTOPへ      HomePage TOPへ